スイ’S LOG

主にセクシャルマイノリティ(アロマンティックやアセクシャル多め)について発信していきます。たまに関係のない思ったことも書きます。

大学進学後とさらにその先の未来

 今の時代、大学に進学しない人のほうが少ない。そう思われている風潮がある。しかし、それは実際は間違いなのである。実際のところ大学・短期大学進学率は浪人生を含めても2018年は57.9%なのである。ソースは以下記事参照。

education-career.jp

 年々増えてきているとはいえ、ここ5年くらいは上昇傾向であるもののほぼ横ばいである。けれど、このやや上昇し続ける傾向が続くのかといわれるとおそらく違う。ある時期に急増するのではないかと考えている。その時期に何が起こるかはわからないが、進学しない人はほとんどいなくなるだろう。

 

 少子化がこれから今より進んでいくと同時に技術が進んでいくことで単純作業などの頭を使わなくていい仕事が消滅する。そうなると就職するだけでもある程度の学歴が必要になる。もしくは、学生時代から結果を出して市場価値があることを数字としてわかるようにしておくかのどちらかでないと職に就けないだろう。

 

 2020年で最後になるがセンター試験が大学進学へのまず最初の分け目の試験だ。そのセンター試験で大きくミスをする者、実力以上の結果が出る者、いつも通りの想定した結果を出す者など様々だ。しかし、その全員に共通するのは大学進学が目的なことだ。受験者の中には、私立に決まっているけれど願書を出したから受けている人もいるかもしれない。その人も国公立ではないだけで大学進学をする人であることには変わりない。そして、センター試験を受けてその約1か月後に各大学の二次試験がある。それを受けて合否が出るというのが今までの国公立大学の入試の流れである。

 

 受験生各々が夢と希望をもって受験に挑んでいると思うが、入学時に抱いた夢を持ったまま4年間過ごすことはとてつもなく大変だ。もちろん学んでいく中で思っていたより楽しくなかったから方向を変えようとかそういうことであれば最初の夢を抱かなくなるのはいいと思う。無理につまらない目標を持っても勉強自体が楽しくないものになるから。

 

 しかし、大学に行ったというのに卒業することが目標になっている学生のなんと多いことか。せっかく専門的に人生をかけて一つの分野を研究している人が身近にいるというのにそういう人たちを頼らずに授業に対して与えられる単位だけを求めている。そこに何かしらの学びがあるのならばいいのだが、単位をとるためだけなら1か月後に覚えている知識すらないのだから学ぶこともないだろう。

 

 

 大学時代に卒業するためだけの勉強しかしなかった人がこれからの社会で高収入になれるかというと難しい。大卒であれば、まだしばらくは就職することはできる。しかし年功序列制度が崩壊してきているから能力がなければ昇進しにくい。一つの会社に長くいても功績がでなければ間違いなく会社の経営が傾いてきたときのリストラ候補に最初にリストアップされるであろう。私が経営者でリストラせざるを得ないとしたら間違いなく自社内でしか通用しないスキルの人から切っていく。それは、現状経営が危ういのに現在していることしかできない人は費用対効果が薄いからだ。

 

 真っ先にリストラ候補にならないためにも勉強の継続というものが大事になる。高校時代までは大学受験というわかりやすく決められた目標に向かって決められた科目の勉強をすればなんとかなる。そして、大学に進学すると自らが選んだ学科・専攻のカリキュラムに沿って科目を選び、自主的に勉強することになる。さらに大学を卒業して就職すると、1年目はわからないことしかないから勉強をある程度はするものの慣れてきたら自らの業務に役立つことや市場価値を高めるための勉強をゼロから考えてすることになる。

 

 自分に足りないものを見つけて勉強するということがいかに難しいか、そして足りないもの自体はわかっていても実際に行動する人がいかに少ないかは社会人になって周囲をみればおのずとわかる。仕事で1日8時間以上拘束され、家に帰ってからも勉強するのはそれなりに大変なことではあるのだがやらなければ成長はない。

 

 現在受験真っ只中の人、春から社会人になる人、社会人1年目の人、まだまだ市場価値の低い人こそ勉強して最初の会社から転職をすれば一気に年収が上がる。ただ業務だけをしてきた人と業務プラスさらに役に立つスキルを持っている人なら確実に後者のほうが採用されやすいし、自己実現もしやすい。

 

 努力を怠った時点から未来の選択肢が急速に減っていくから現状に満足することなく、将来に飢えて貪欲にスキルを磨いて自分の思う未来を手に入れていこう。