自殺の裏にあるもの
新年早々自殺報道が世間を賑やかしています。片方は人のためを思った人が追い詰められた結果として。もう片方は、人目につく場所で行い、その写真を撮る人たちがかなりの人数いた事として。
今の日本での死因は働き世代と呼ばれる人達は自殺が1位になっています。これは厚生労働省の結果からなので信憑性がかなり高いです。
該当ページのリンクも貼っておくので詳しく知りたい方は飛んでみてください。
厚生労働省:死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合
なぜ自殺がランキング1位になっているかの理由は様々あります。鬱病などの精神病、いじめなどに耐えきれなくなった、生きることに疲れた、大きくまとめて理由を作るのは簡単にできますが、本当の理由はひとりひとり異なるはずです。それでも、共通しているのは「生きることに耐えられなくなった」ことだと思っています。
私も過去にいじめと精神病(適応障害)を経験し「死のうかな」「生きていたくないな」とか死ぬことを何度も考えました。いじめられるくらいなら死んだほうが楽になれる、あの場所に行くくらいなら死んだほうがましだなとかネガティブな方向にしか考えられなくて、その結果行き着くのは毎回死ぬことでした。死ねば全て終わると思えるのです。
現在でもふとした瞬間に過去の出来事がフラッシュバックして死にたくなることが繰り返されています。それはいじめられていた時、適応障害になったときと完全に環境が変わっていてもです。
この経験があるからこそ「自殺は甘え」「自殺するのは弱いやつ」のような耐えられなくなった人を蔑む言葉がひどく苦手です。
いじめられている人は何かしましたか?いじめをする人が勝手に難癖をつけて大人数で攻撃されたらたった独りで立ち向かうことなんてできません。
鬱病や適応障害になった人が何も努力をしてないと思いますか?辛いけど死に物狂いで立ち向かっていますよ?それがなんでもこなせる人から見れば何もしてないと見られても、人それぞれ得意不得意、可能不可能があります。自分のキャパの中で、もしくはキャパ以上に最大限取り組んでいます。
これらのことをすべての人に理解して欲しいとはいいません。ただこういう裏側もあるのだと頭の片隅に置いていただけたらそれでいいと思っています。身近な人や自分の子供、大切な人、そして自らがいじめの被害者や精神病にかかる可能性は低いとは言い切れないから。