スイ’S LOG

主にセクシャルマイノリティ(アロマンティックやアセクシャル多め)について発信していきます。たまに関係のない思ったことも書きます。

鬱になる人はなるべくしてなる気がする

唐突に身の上話からはいります。私は今年の4月から鬱病という診断を受け、休職をしています。そして休職してから約3ヶ月経ってようやく発病前と同様に動ける日が出てきたかなという状態です。その間に治療として様々な薬を試したり、大切な人と話をしたりとしました。

 少し動けるようになって今までを振り返る余裕が出てきた今思うことは、鬱病はなるべくしてなるのだろうなということです。

 

 鬱病がこころの風邪なんてよく言われていますが、誰にでもかかる可能性があるという点では的を射ていると思います。しかし、風邪というよりは悪い生活習慣が招く生活習慣病に通じているところがあると思います

 鬱病になりやすい人というものに「完璧主義」や「責任感が強い」「気が弱い」などがよく上げられます。そして鬱になった私も例に漏れることなく「完璧主義」「責任感が強い」が当てはまります。

 ただしこれが当てはまると気が付いたのは人に言われてからです。今まで20年生きてきて自分が完璧主義だなんて一切思ったことはなく、なんなら雑にやりすごすタイプだと思っていました。そして、責任感も自分が任されたことは自分の能力の範囲内ならば全て自分でやるというくらいには責任感に溢れていました。(これが責任感に当てはまるのかは置いておいて)

 

 「完璧主義」とか「責任感が強い」というのは自分の理想がとても高い、もしくは自分は独りだと思っていることがあると思います。私は後者のタイプでした。その理由を語ると長くなるので今回は割愛させていただきます。

 自分は独りで誰にも信頼されていないから自暴自棄な行動もするし、全ての物事を自力で解決しようとします。その結果はもうわかりますよね。耐えきれずに鬱になります。私はなりました。

 理想が高いタイプの人は現実と理想のギャップがなかなか埋まらないことに絶望感を抱き、オーバートレーニングのような感じで自分に耐えきれずに鬱になるのだと思います。

 

 「完璧主義」や「責任感が強い」というものに共通する根幹にあるものは『他人を頼ることが下手というものがあると感じています。私自身も他人を頼ることは下手くそで苦手です。まだ方法もよくわかっていません。

 『他人を頼ることが下手』ということは自分の行いに関して他人は入ってきません。一つの作品を一人で作っている芸術家ならありえる話ですが、実際そんなことをしてその負荷に耐えられるようには人間の精神というものはできていません。

 自分が得意なことをして苦手なことはそれが得意な人に任せて作業を分散してストレスを減らしたり、他人を頼って弱音を吐いてストレスを消したりしなければ自分一人だけでストレスを少なくして精神的な負荷を減らすことは難しいのです。ストレス発散を一人で行えるといってもその発散方法を実行できる頻度はかなり高いはずです。

 

 『他人を頼ることが苦手』な理由は様々考えられます。家庭環境が複雑だったり、信頼してた人に裏切られたことがあったり、いじめだったり色々あると思います。私も思い当たるものがあります。学生の頃はそれなりに授業を数回サボったところで試験さえちゃんとしていれば卒業できるものですが、社会人となるとそうはいきません。

 急に逃げる回数や方法を遮断されるのです。そうなると他人を頼ることが苦手、頼れないタイプの人たちは自分にたくさんの責任を押し付けて無理をします。そうなればもう鬱病になるルートに入ってしまったものです。そうして鬱病患者の出来上がり。

 

 過去に負ってしまったトラウマはなかなか消せるものではありません。それでも、僕は自暴自棄になって大切な人を傷つけてから自分が独りじゃなく、自分が思っていた以上に繋がりがあったことを知りました。

 トラウマから派生した習慣のような『他人を頼らないこと』。この傾向がある人は遅かれ早かれ鬱病になるのだろうなと鬱病になった自分を振り返って感じました。

 

 この記事を読んでいただいた方の中に『他人を頼ることが下手』『他人を頼ることが苦手』だと感じている人がいれば、大切な人一人でいいですからほんの少し頼ってみてください。頼り方は何でもいいです。自分が大切な人の声が聴きたいと思ったら迷わず声が聴きたいと伝えて何でもないことを話すとか、将来に迷っていることがあればそれとなくどう思う?って聞いてみたりなんでもいいです。独りじゃない」と、「離れても自分を思ってくれる人がいる」ということを感じてください。それだけで自分が思うより救われます。

 

 締め方がわかりませんがこのあたりでこの記事は終わりにしようと思います。読んでくださった方ありがとうございました。以下、鬱病と薬に関しても私の現状と思いを書いたものになりますのでご覧いただければ幸いです。

 

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