鬱病と薬の関係。薬は必要であって悪いものではない
現在私は鬱病で投薬治療しています。鬱に関してはこちらの記事をご覧いただければと思います。
今回は、鬱病の投薬治療についてです。始めに伝えておきますが私は医療者ではなく普通の鬱病患者です。そのため間違った点もあると思いますし、私自身の経験というものなので全ての情報を鵜呑みにされることはないようお気を付けください。
鬱病の治療のための薬は基本的には2種類用いられます。抗うつ薬と睡眠薬です。抗うつ薬は憂鬱な気分を改善するため。睡眠薬は鬱病は不眠症が併発することが多いので安定した睡眠を得るために用います。
ここで私の現在(2020/06/23)の薬遍歴を断薬したものは理由とともおくすり手帳に記載してある名称で掲載します。
・初診
「サインバルタカプセル20㎎」という抗うつ薬とその副作用の胃のむかつきを抑える胃腸薬の「モサプリドクエン酸円錠5㎎」が処方されました。この後サインバルタは60㎎まで増量されますが継続中です。この2種類は以降継続のため省略します。
・2診察目
「ベルソムラ錠15㎎」という睡眠薬が処方されました。これは効果がなく中止となりました。
・3診察目
「ロゼレム錠8㎎」という睡眠薬が処方されました。これは寝付けるようになったのでしばらく飲んでいました。
・4診察目
「ロゼレム錠8㎎」に加えて「ブロチゾラム錠0.25㎎」という睡眠薬が追加されました。これは早朝覚醒があるものの寝れるには寝れるため現在も服用中です。それと「エビリファイ錠1㎎」という抗うつ薬が処方されましたが、アカシジア(そわそわして落ち着かない症状)が副作用として発症したため中止しました。
・5診察目
「レキサルティ錠1㎎」という抗うつ薬が処方されました。これは睡眠薬を飲んでいるにもかかわらず寝れなくなり、かつ軽度のアカシジアが発症したため中止しました。
この時点で飲んでいる薬は「サインバルタ錠30㎎」「モサプリドクエン酸円錠5㎎」「レキサルティ錠1㎎」「ロゼレム錠8㎎」「ブロチゾラム錠0.25㎎」の5種類です。
・6診察目
「フルトニゼパム錠1㎎」という睡眠薬が追加されました。これは「ブロチゾラム錠0.25㎎」だけでは睡眠が不十分であると医師が判断したためです。それと天気痛の頭痛薬として「リボトリール錠0.5㎎」も処方されています。
私からの依頼で頭痛薬を追加したため、一度に新しくたくさんの薬を飲み始めるべきではないという医師の判断で抗うつ薬の新規処方は見送られました。
・7診察目
「ミルタザピン錠15㎎」という抗うつ薬が処方されました。これは副作用として過眠があり、見事に過眠を発症したため中止となりました。
・8診察目(現在)
「アモキサンカプセル10㎎」という抗うつ薬が処方されました。この薬については飲み始めなので副作用がでるか正作用がでるかまだ判断できる状態ではないので詳しくはコメントしません。
現在飲んでいる薬としては「サインバルタ錠30㎎」「モサプリドクエン酸円錠5㎎」「フルトニゼパム錠1㎎」「ブロチゾラム錠0.25㎎」「アモキサンカプセル10㎎」「リボトリール錠0.5㎎」(リボトリール錠0.5㎎は頭痛時のみ)
以上かなり長くなりましたが私が経験した薬の一覧となります。これだけ副作用ばかりで中止、新規処方を繰り返しているのを見れば薬なんてと思う方もいるでしょう。
それでも、私はこの薬たちが無駄だったとは一切思いません。確かに副作用の中には少し辛いものもあったりはしましたが少しずつ改善していったことは確かなのです。もしかしたらプラシーボ効果で本当はどの薬も効いていないのかもしれません。そうだとしても動くこともできないような状態の鬱病だった私がこうやってブログを書けています。
抗うつ薬や睡眠薬は相性が人それぞれにある分相性のいいものが見つかるまではかなりの数の薬を試す可能性もあります。私の場合になりますが、薬が効きやすい体質かもしれないからと医師が本来は1錠飲むところを半錠にして処方していただいたりと薬の種類は手探りですが、体調に気を遣っていただいています。これは医師の考え方にもよるので様々ですが患者を雑に診る医師は非常に少数だと思います。
薬なんか飲まなくても時間が解決するという考えの方もいるとは思います。なんせ鬱病はこころの風邪なんて世間で言われることもあるのですから。(風邪は寝てれば治りますからね)
しかし、風邪をひいて薬を飲んで早く治すように鬱病も人それぞれ薬の相性が難しいだけで早く治すために薬を飲みます。そのことだけは理解をしていただきたいと思います。抗うつ薬も睡眠薬も医師の診断の元で適切な量を飲めば問題ないのです。決してODなどしなければ。(自戒を込めて)